Japanese
English
症例報告
圧迫にて顎下腺導管開口部より自然排泄した唾石症の1例
A case of sialolithiasis excreted spontaneously from submandibular duct by pressure
岩阪 浩志
1
,
水野 可魚
1
,
岡本 祐之
1
Hiroshi IWASAKA
1
,
Kana MIZUNO
1
,
Hiroyuki OKAMOTO
1
1関西医科大学皮膚科
1Department of Dermatology,Kansai Medical University,Moriguchi,Japan
キーワード:
唾石症
,
顎下腺
,
自然排泄
,
崩壊
Keyword:
唾石症
,
顎下腺
,
自然排泄
,
崩壊
pp.834-836
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102425
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要約 75歳,女性.数か月前から舌下部に硬い結節を自覚していたが,放置していた.初診の3日前から同部に疼痛が出現したため,近医を受診し,フロモックス®とロキソニン®を処方されたが,腫脹と疼痛が増悪してきた.当科受診時,舌下部右側に約5×15mm大の表面が平滑で弾性やや硬の疼痛を伴う粘膜下結節を認めた.摘出術を予定したが,当科受診の3日後に患者が指で結節部を圧迫したところ,最大径5×3mm大の硬固物が19個排出された.自然排出した物質を赤外線分光分析により成分分析を行ったところ,主成分はリン酸カルシウムの一種であるハイドロキシアパタイトと蛋白質であり,これまでに報告されている唾石の成分に矛盾しないものであった.
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