Japanese
English
症例報告
喉頭非定型カルチノイド皮膚転移の1例
A case of atypical carcinoid tumor of the larynx with skin metastases
八町 祐宏
1
,
中藤 奈美
1
,
根津 公教
2
Masahiro HATCHO
1
,
Nami NAKATO
1
,
Kiminori NETSU
2
1長野赤十字病院皮膚科
2長野赤十字病院耳鼻咽喉科
1Department of Dermatology, Nagano Red Cross Hospital, Nagano, Japan
2Department of Otolaryngology, Nagano Red Cross Hospital, Nagano, Japan
キーワード:
喉頭非定型カルチノイド
,
皮膚転移
Keyword:
喉頭非定型カルチノイド
,
皮膚転移
pp.620-623
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101724
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要約 70歳,男性.2001年10月に喉頭カルチノイドを全摘した.2003年4月に再発し,放射線療法を施行した.2006年3月から右側頭部,左後頭部に表面が発赤した有痛性の皮下結節が出現した.病理組織で,真皮中層から皮下脂肪織にかけて,表皮との連続性がみられない大きな腫瘍塊がみられた.腫瘍細胞は類円形の大型の核と豊富な細胞質を有し,異型性があり,核分裂像も散見された.特殊染色でchromogranin AとCD56が強陽性,NSEが弱陽性,CK20は陰性であった.以上より,喉頭非定型カルチノイドの皮膚転移と診断した.喉頭カルチノイドは稀な疾患であり,本邦における皮膚転移の報告例は,自験例が8例目であった.
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