Japanese
English
症例報告
梅毒血清反応高値,尖圭コンジローマより発見されたHIV感染症
HIV infection diagnosed in a patient with condyloma acuminatum and highly positive serologic tests for syphilis
篠島 由一
1
,
當間 由子
1
Yui SHINOJIMA
1
,
Yoshiko TOMA
1
1東松山市立市民病院皮膚科
1Department of Dermatology, Higashimatsuyama Municipal Hospital, Higashimatsuyama, Japan
キーワード:
梅毒
,
梅毒血清反応
,
水痘
,
尖圭コンジローマ
,
HIV感染症
Keyword:
梅毒
,
梅毒血清反応
,
水痘
,
尖圭コンジローマ
,
HIV感染症
pp.239-241
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101448
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要約 29歳,男性.7年前,両手掌,足底の皮疹にて梅毒を指摘され,駆梅療法の既往がある.2005年4月,水痘のため当科に入院した.入院時の梅毒定性検査でRPR,TPHAともに陽性であった.HIV検査は希望せず,未施行である.梅毒を思わせる皮疹や脱毛を認めないが,梅毒定量検査にてガラス板法256倍,TPHA法20,480倍と異常高値を呈した.同年5月よりベンジルペニシリンベンザチンの内服を開始した.2006年1月,肛門周囲の腫瘤を主訴に再診した際,生検から尖圭コンジローマと診断された.HIV検査施行により,HIV抗体(EIA法)陽性で,HIV-1抗体(Western Blot法)も陽性であり,CD4陽性T細胞数180/μl,CD4/CD8比0.2と低下を認め,HIV感染症と診断した.
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