Japanese
English
症例報告
副腎皮質ステロイド薬内服が奏効した結節性粘液水腫性苔癬
Nodular lichen myxedematosus successfully treated with oral corticosteroid administration
長谷川 道子
1
,
天野 博雄
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
Michiko HASEGAWA
1
,
Hiroo AMANO
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Gunma University School of Medicine
キーワード:
皮膚ムチノーシス
,
nodular lichen myxedematosus
,
結節性粘液水腫性苔癬
,
副腎皮質ステロイド内服
Keyword:
皮膚ムチノーシス
,
nodular lichen myxedematosus
,
結節性粘液水腫性苔癬
,
副腎皮質ステロイド内服
pp.908-910
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101351
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53歳,男性.初診の3か月前に左大腿に結節が出現し,3週間前より,ほぼ全身に多発した.初診時,軀幹,四肢を中心に拇指頭大からくるみ大までの結節が50個多発し,上背部には不整形の大型局面を認めた.一般検査では軽度の高コレステロール血症を認めたが,そのほかには甲状腺機能を含め,異常所見は認められなかった.組織学的に真皮全層で著明な膠原線維の離開があり,同部にアルシアン青陽性物質が沈着していたことから,結節性粘液水腫性苔癬と診断した.プレドニゾロン20mg/日の内服により皮疹は消退したが,内服中止で再発した.皮膚ムチノーシスの分類についての文献的考察を加えた.
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