Japanese
English
症例報告
経過中に臨床像の変化をみた小児の慢性色素性紫斑
A case of purpura pigmentosa chronica in a child
植村 功
1
,
斉藤 隆三
1
,
伊藤 祐成
2
Isao UEMURA
1
,
Ryuzo SAITO
1
,
Yusei ITO
2
1東邦大学医学部第2皮膚科学教室
2伊藤医院
12nd Depertment of Dermatology,Toho University School of Medicine
2Ito Clinic
キーワード:
小児
,
慢性色素性紫斑
Keyword:
小児
,
慢性色素性紫斑
pp.417-420
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100694
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10歳,女児.2年前より誘因と思われるものがなく両下腿に点状紫斑が出現した.徐々に増加し,紫褐色色素斑を伴うようになる.経過とともに丘疹状の皮疹が集簇し,細長い台形を呈するという特異な臨床像を呈した.病理組織学的に,真皮浅層に血管周囲の炎症細胞の浸潤と赤血球の漏出を認めたが,一部の炎症細胞は,通常の慢性色素性紫斑より深く真皮中層から深層にもみられた.慢性色素性紫斑と診断し,ビタミンC内服とステロイド外用にて若干の改善をみた.
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