Japanese
English
今月の症例
皮膚放線菌症の1例
A case of primary cutaneous actinomycosis
馬場 千晶
1
,
寺﨑 健治朗
1
,
米良 ゆかり
1
,
吉井 典子
1
,
片平 充彦
1
,
金蔵 拓郎
1
,
神崎 保
1
Chiaki BABA
1
,
Kenjiro TERASAKI
1
,
Yukari MERA
1
,
Noriko YOSHII
1
,
Yoshihiko KATAHIRA
1
,
Takuro KANEKURA
1
,
Tamotsu KANZAKI
1
1鹿児島大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Faculty of Medicine,Kagoshima University
キーワード:
皮膚放線菌症
,
actinomycosis
,
皮膚原発性
Keyword:
皮膚放線菌症
,
actinomycosis
,
皮膚原発性
pp.204-206
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100424
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72歳,女性.3年前より下口唇に結節が出現し,排膿を繰り返していたが放置.2000年の初めより上口唇にも同様の皮疹が出現したため,2000年9月22日当科初診.下口唇に径5mm,上口唇に径3mmの膿瘍を伴う淡紅色の丘疹を認めた.下口唇の丘疹の病理検査にて真皮に表皮成分よりなる嚢腫様構造が存在し,周囲には慢性の炎症細胞浸潤を認めた.囊腫内には菌塊を認めた.PAS染色,グラム染色,Groccot染色を施行し,特殊染色および臨床症状より皮膚放線菌症と診断した.ミノサイクリン系抗生剤8週間投与(200mg/日)にて症状は軽快した.
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