目でみる耳鼻咽喉科
顎下腺悪性好酸性顆粒細胞腫の1症例
平松 隆
1
,
村井 道典
1
,
山田 南星
1
,
大西 将美
2
,
田中 雄一
3
,
宮田 英雄
4
1大垣市民病院耳鼻咽喉科
2高山赤十字病院耳鼻咽喉科
3岐阜大学医学部耳鼻咽喉科
4一宮西病院
pp.502-503
発行日 2002年7月20日
Published Date 2002/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902585
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好酸性顆粒細胞腫は,主に唾液腺などの腺組織にみられる好酸性顆粒細胞の腫瘍性増殖である。全唾液腺腫瘍に占める割合が1%前後の腫瘍とされ,さらに,その悪性例の報告例は本邦では10数例,海外では40数例と少ない1,2)。悪性好酸性顆粒細胞腫の好発部位としては,耳下腺が圧倒的に多く顎下腺は極めて少ない1)。
今回われわれは,顎下腺に発生した悪性好酸性顆粒細胞腫の頸部リンパ節転移例を経験したので報告する。
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