特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科における手術の危険度
耳
12.人工内耳手術のリスクマネージメント
久保 武
1
1大阪大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科
pp.56-60
発行日 2002年4月30日
Published Date 2002/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902530
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はじめに
1.人工内耳について
人工内耳がわが国に導入されて以来4〜5年ごとに機種の改良が加えられてきており,その都度成績も向上してきた。それに伴い人工内耳の適応も拡大され,完全に聴覚をなくした聾から残聴のある重度難聴者へ,先天聾児,言語習得前失聴者小児へと適応が変わってきている。また,1994年の保険適用以降は患者の経済的負担はほとんどなくなり,その普及には目をみはるものがある。
近年の人工内耳の適応は,以下の通りである。
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