特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の新しい器械,器具
Ⅱ.画像機器
1.3D-CT 1)耳科領域
吉田 晴郎
1
,
森川 実
2
,
小林 俊光
1
1長崎大学医学部耳鼻咽喉科学教室
2長崎大学放射線科学教室
pp.29-33
発行日 2001年4月30日
Published Date 2001/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902344
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はじめに
高分解能CT(high resolution CT:HRCT)の普及に伴い,耳鼻咽喉科領域においても画像診断の有用性が広く認識されてきた1,2)。耳科領域において,対象である側頭骨の大部分は含気腔と骨構造で構成されることから,HRCTのよい適応とされ画像診断の中心を担ってきた。同時に耳小骨の評価は診断上極めて重要であるが,その骨構造は小さく複雑であることから,従来の二次元的な断面のみでは把握しにくいことも多い。最近では,より高度な画像診断を目的として,三次元再構成を初め種々の画像処理法が取り入れられている3〜6)。
本稿では耳科領域の三次元CT画像を呈示し,若干の解説を加えるとともに当施設で行っている方法について述べる。
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