特集 外傷と耳鼻咽喉科
III.口腔・咽頭
2.異物による外傷
長舩 宏隆
1
1東邦大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.93-97
発行日 1997年5月30日
Published Date 1997/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901604
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■はじめに
口腔は主に食物の摂取と言語の発声,それに続く咽頭は気道,消化管の一部としての役割を担う部位である。そのため意識的あるいは無意識的に種々の異物が入り込む可能性が高い。しかし普通はこれらの異物の介在により外傷を生ずることは少なく,あってもごく軽症である。
今回はこのような異物症例ではなく,異物が口腔内より入り込み,それが口腔や咽頭に損傷を与えるような症例を対象に,文献報告を中心にその診断と治療について述べてみたい。
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