特集 外傷と耳鼻咽喉科
II.鼻・副鼻腔
2.吹き抜け骨折
大久保 公裕
1
1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.66-70
発行日 1997年5月30日
Published Date 1997/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901600
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■はじめに
吹き抜け骨折(blowout fracture)は眼窩部へ前方から外力が加わり生じる。この時,眼窩内容物(主として眼球)が後方へ圧迫され,眼窩内圧が上昇し眼窩下壁,内側壁の骨を損傷,骨折を作り,そこから眼窩内容物が副鼻腔(上顎洞,篩骨洞)へ逸脱したものである。嵌頓することも多く,その程度,内容物の状態によっては早急な手術が必要となるものである。
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