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特集 伝えたい レジェンドによる耳科診療の極意
難治性外耳疾患の外来診療
Outpatient management of intractable diseases of external auditory canal
髙橋 晴雄
1
Haruo Takahashi
1
1長崎大学
キーワード:
外耳道
,
真菌症
,
真珠腫
,
5-FU
,
ステロイド
Keyword:
外耳道
,
真菌症
,
真珠腫
,
5-FU
,
ステロイド
pp.796-799
発行日 2024年9月20日
Published Date 2024/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203790
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POINT
●外耳道真珠腫に対する5-FU軟膏®での治療前には,患者さんへの十分なインフォームドコンセントとともにCTでの中耳,内耳,顔面神経管の骨破壊の評価が必要である。
●外耳道真珠腫に対する5-FU軟膏®での治療では中耳への投与は避け,内耳瘻孔例には使用しないこと。
●外耳道真菌症の治療では,抗真菌薬の点耳は穿孔耳には避けるべきで,軟膏を外耳道に塗布すること。もし点耳が必要ならオキシドール2〜3倍希釈液が安全で有効である。
●外耳の感染性疾患の経過遷延例では,時にステロイド点耳の併用が有効である。ただし,連続使用期間は原則1週間とし,必要なら1週間休薬して再度使用すること,また必ず病原体に感受性をもつ抗菌薬あるいは抗真菌薬と併用することが必須である。
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