特集 “のど・はな・みみ”の内科学
耳
耳性めまい
船曳 和雄
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1船曳耳鼻咽喉科・めまいクリニック
キーワード:
良性発作性頭位めまい症
,
BPPV
,
Ménière病
,
前庭眼反射
,
頭位眼振検査
Keyword:
良性発作性頭位めまい症
,
BPPV
,
Ménière病
,
前庭眼反射
,
頭位眼振検査
pp.1048-1051
発行日 2021年6月10日
Published Date 2021/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227684
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Point
◎耳性めまいは各種疾患ごとに特徴的な病歴があり,問診は極めて重要となる.
◎良性発作性頭位めまい症(BPPV)は,後半規管型,外側半規管型,長脚型,短脚型,クプラ型およびそれらの合併などvariationが多い.これらの診断は頭位眼振検査で行う.
◎めまい疾患で最も頻度が高いのはBPPVであり,その治療は半規管に迷入した耳石をもとの耳石器に戻す理学療法である.
◎内耳機能評価は,head impulse test,回転検査など頭部運動に対して起こる眼球運動(前庭眼反射)の定性的観察または定量的計測で行う.
◎めまい以外の神経学的所見に乏しい例でも歩行障害があれば,小脳虫部病変など脳血管障害の可能性を念頭に置く必要がある.
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