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特集 真菌症—知っておきたい診療のポイント
《各種真菌症の病態・診断・治療》
口腔・咽頭・喉頭の真菌症
Mycoses of the mouth, pharynx, and larynx
井藤 雄次
1
,
瀧澤 義徳
2
Yuji Ito
1
,
Yoshinori Takizawa
2
1聖隷浜松病院耳鼻咽喉科
2浜松医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
キーワード:
免疫機能低下
,
日和見感染
,
口腔咽喉頭の粘膜所見
,
抗真菌薬の使い方
Keyword:
免疫機能低下
,
日和見感染
,
口腔咽喉頭の粘膜所見
,
抗真菌薬の使い方
pp.620-625
発行日 2023年7月20日
Published Date 2023/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203437
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POINT
●真菌は口腔咽頭の常在菌として存在し,宿主が健康な状態であれば病原性を生ずることは稀である。
●全身的,局所的な免疫機能低下などの要因があると口腔・咽頭・喉頭の真菌症を発症する。
●口腔咽頭粘膜に点状・斑状の白色偽膜がみられ,ひりひりとした痛みや違和感などの症状を呈する。
●喉頭真菌症も粘膜に白色塊や,白苔の所見を示す。真菌症発症のリスクがある患者が受診した場合は,一般喉頭所見を確認する。
●病的な口腔咽頭〜喉頭の粘膜の所見を重視し,症状,局所所見,治療効果などから総合的に判定することが重要である。
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