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特集 神経の扱い方をマスターする—術中の確実な温存と再建
《手術での取り扱い》
中耳手術での顔面神経の取り扱い
Facial nerve management in middle ear surgery
山田 武千代
1
Takechiyo Yamada
1
1秋田大学大学院医学系研究科・医学部 耳鼻咽喉科頭頸部外科
キーワード:
中耳真珠腫
,
顔面神経麻痺
,
骨欠損
,
内耳障害
Keyword:
中耳真珠腫
,
顔面神経麻痺
,
骨欠損
,
内耳障害
pp.407-411
発行日 2023年5月20日
Published Date 2023/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203391
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POINT
●顔面神経麻痺を生じている中耳真珠腫では,発症後1か月以内の手術が有効である。
●顔面神経麻痺を生じていない中耳真珠腫では,顔面神経に直接癒着していたり,出血が多いときがあったりするため,顔面神経刺激装置や剝離子を用いながら丁寧に剝離し,病変の完全摘出を試みる。
●サージセル®コットンボールは,鼓索神経を温存して摘出する際に特に有効である。吸収性であるが,残存すると神経毒性の可能性もあることから,使用後はすべて摘出して術野をよく洗浄する必要がある。
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