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特集 進化する経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES)—エキスパートに学ぶスタンダードな手術手技〔特別付録web動画〕
《TEESのスタンダードな手術手技》
外リンパ瘻閉鎖術
Exploratory tympanotomy
藤岡 正人
1
Masato Fujioka
1
1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.960-964
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202213
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POINT
●低侵襲であり,かつ明るく拡大した視野でリンパ液の漏出の有無や部位を判断できることから,外リンパ瘻に対する試験的鼓室開放術はTEESのよい適応である。
●いかにして最小限の出血で,両内耳窓(正円窓,卵円窓)を十分に明視下に置いた視野を作るかが手術のポイントとなる。
●最も注意すべき副損傷は鼓索神経損傷であり,外耳道後壁〜鼓膜輪のレイヤー解剖の理解と,術前CT画像の読影による神経走行の確認が肝要である。
●慎重に操作をする限り,本手術による骨導閾値の上昇や気骨導差増大などは稀であり,内耳窓経由での薬剤投与法への応用が期待される。
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