Japanese
English
特集① 耳鳴診療のNew Trend
耳鳴の診断と評価法
Diagnosis and evaluation methods of tinnitus
若林 聡子
1
,
大石 直樹
2
Satoko Wakabayashi
1
,
Naoki Oishi
2
1東京都立大塚病院耳鼻咽喉科
2慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科
pp.122-129
発行日 2018年2月20日
Published Date 2018/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201502
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POINT
●本邦では,耳鳴の評価法として標準耳鳴検査法1993が使用されてきたが,国際標準化の流れを受け,改定が検討されている。
●2006年に開催された耳鳴研究の国際会議であるTinnitus Research Initiative(TRI)で,耳鳴評価の国際的なコンセンサスが示され,提唱された耳鳴実態調査票(tinnitus sample case history questionnaires:TSCHQ)が国際的に広く用いられるようになっている。
●国際的には,質問紙による耳鳴の生活支障度,苦痛度の評価は必須であり,THI(tinnitus handicap inventory)をはじめ,さまざまな質問紙が用いられている。
●現時点では,耳鳴の評価は主観的評価に限られているが,今後客観的評価の臨床応用が期待される。
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