トピックス 耳鳴
耳鳴検査法
大内 利昭
1
1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科
pp.983-987
発行日 1989年11月20日
Published Date 1989/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200450
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はじめに
耳鳴は検者の診察所見により他覚的耳鳴と自覚的耳鳴=真性耳鳴に分類される。しかし耳鳴の大部分は真性耳鳴である。従って耳鳴検査法とは主にこの真性耳鳴を評価する検査法であるといえる。しかし真性耳鳴の原因および病態は未だ不明であり,確立された生理学的耳鳴検査法は存在しない。現在行われている耳鳴検査法は主に音響心理学的耳鳴検査法である。
一方,耳鳴は3つの主な性状を有している。すなわち音色,高さ(ピッチ),大きさ(ラウドネス)である。従って耳鳴検査法では耳鳴の有するこの3つの主な性状を評価することになる。
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