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特集 All about頭頸部再建—多彩な皮弁を使いこなす!
≪頭頸部再建に用いられる皮弁≫
腹直筋皮弁—遊離腹直筋皮弁を用いた頭頸部再建
Head and neck reconstruction with a free rectus abdominis myocutaneous flap
今西 理也
1
,
朝戸 裕貴
1
Masaya Imanishi
1
,
Hirotaka Asato
1
1獨協医科大学形成外科学
pp.482-488
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200661
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POINT
●遊離腹直筋皮弁は,解剖学的変異が少ないため,採取手技が比較的容易である。
●頭頸部腫瘍切除と並行して皮弁を採取することが可能である。
●皮下脂肪がほかの皮弁と比較して厚いことから,広範囲の腫瘍切除後の再建に用いられることが多いが,薄層化することも可能であるため,その適応範囲は大きい。
●皮弁採取にあたり最も重要な点は,皮膚穿通枝が確実に皮弁内に含まれるようにすることである。そのためには,臍周囲の皮膚を含めて皮島をデザインし,皮膚穿通枝に近すぎる場所で前鞘を切開しないように注意する。
●皮弁移植時は,縫合不全が起こらないように安定した皮弁血行を第一としながらも,欠損部に応じて皮弁皮下脂肪量と筋体量を調整し,術後の機能障害を少なくすることが重要である。
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