私は知りたい
インターロイキン
澤木 修二
1
1横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.739-741
発行日 1988年9月20日
Published Date 1988/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200217
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I.はじめに
癌の治療法として手術,放射線,化学療法に加えて,第四の治療法とでもいうべき免疫療法が登場し,その効果が期待されている。製剤は生物学的反応の見地からbiological response modifier(BRM)と総称される。すでに種々の製剤が出されており,それらは別の観点から非特異的免疫療法剤ともいわれる。
その作用機序を点検すると,生体において腫瘍細胞傷害活性をもつキラーT細胞などを活性化し,それにより腫瘍に対応しようというものである。化学療法が直接腫瘍細胞を死滅させるのとは大いに異なっている。この種のもののうち最近インターロイキン(IL)がとくに注目されている。
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