Japanese
English
特集① 特殊な外耳・中耳炎の治療
中耳結核
Tuberculous otitis media
山本 和央
1
,
小島 博己
1
Kazuhisa Yamamoto
1
,
Hiromi Kojima
1
1東京慈恵会医科大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科
pp.614-618
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102907
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POINT
●中耳結核の臨床症状は近年,古典的な症状から変遷してきており,時に診断と治療が遅れてしまうことが問題となる。
●耳鼻咽喉科診療では,医療器具を媒体とした感染拡大の可能性があり,早期発見と治療による合併症予防や感染拡大防止がきわめて重要である。
●難治性の中耳炎に遭遇した場合,中耳結核も常に念頭におき診療にあたることが早期診断につながる。
●各種検査法を組み合わせて繰り返し施行し総合的に判断し,確定診断を得ることが重要である。
●初回標準治療は,INH,RFP,PZAにSMまたはEBを加えた抗結核薬多剤併用療法が推奨されている。
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