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特集 音声外科Update
ビデオラリンゴスコープ下に行う喉頭微細手術
Laryngomicrosurgery under rigid endoscope
原 浩貴
1
Hirotaka Hara
1
1山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学分野
pp.320-325
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102778
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POINT
●ビデオラリンゴスコープ下の喉頭微細手術では,直達鏡に組み込まれた硬性内視鏡に高感度3CCDカラービデオカメラを装着し,内視鏡像を大画面モニターに写し出し,鮮明な画像のもと喉頭微細手術を行う。
●ビデオラリンゴスコープ下の喉頭微細手術では,①器具や直達鏡の影による視野欠損がなく,②顕微鏡がないため鉗子類の取回しが容易で,③直達鏡内に硬性内視鏡を挿入すると前連合・喉頭室・声門下病変の確認が容易という利点がある。
●ビデオラリンゴスコープ下の喉頭微細手術については両眼視ができないことが欠点とされていたが,CCDカメラが高性能化し,モニターの大型化に加え,ハイビジョン化したことから,もはや欠点として挙げるほどの問題はない。
●必須のものではないが,手先の震えを最小限にするため,また重い手術支援機器を使用する際には重さによる手先の疲労を避けるため,手台の使用が望ましい。
●ほかの領域での鏡視下手術と同様に,術野での出血が多い場合や手術支援機器使用時の排煙が強いと視野が不良となるため,まめな止血や吸引が必須である。
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