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特集 音声外科Update
喉頭微細手術の基本
Fundamental concept of mycrolaryngeal surgery
齋藤 康一郎
1
Koichiro Saito
1
1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科
pp.302-313
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102776
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POINT
●音声障害の原因病変を,ストロボスコピーを含めた内視鏡検査で詳細に評価し,患者の生活環境や声の職業性にも留意して適応を決定し,インフォームド・コンセントを得る。
●麻酔科医師と情報を共有して連携する。
●術直前の画像から手術の流れをイメージしておく。
●歯牙や口唇の損傷に注意したていねいな喉頭直達鏡操作で良好な視野を確保する。
●無理のない姿勢で顕微鏡下に鉗子操作が行えるように椅子や顕微鏡を調節し,器具を安定させて確実な操作を行う。
●手術の流れ・術者の意図を理解した助手の役割は大きい。
●声帯組織の過剰切除は禁物である。
●術後の再発防止に留意してフォローアップを行う。
●声帯だけを診ることなく,コメディカルと連携して総合的に診療にあたる。
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