鏡下囁語
難聴とやがての認知症―研究者はいかに認知障害が難聴とリンクしているかを知らない
上村 卓也
1
1九州大学・耳鼻咽喉科学
pp.638-639
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102580
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これは,今年2月24日のニューヨーク・タイムズに載ったエッセイの表題と副題で,難聴はコミュニケーション障害を起こし,生活の質を低下させるという認識に止まっている者の1人としてその内容はぜひ紹介したいと思った。
著者のK. Boutonはニューヨーク・タイムズの元編集者で,彼女自身高度難聴のため右耳は補聴器,左耳は人工内耳を装用している。“Shouting Won't Help”(Sarah Crichton Books,図1)という単行本を今年出版し,本文はそれを元にしたことが付記されている。以下はその抄訳である。
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