特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の機能検査―何がどこまでわかるか―
I.聴覚検査
4.ティンパノメトリ
泰地 秀信
1
1国立病院東京医療センター耳鼻咽喉科
pp.32-37
発行日 2003年4月30日
Published Date 2003/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100974
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I.はじめに
ティンパノメトリ(tympanometry:TM)は外耳道の圧変化に対する中耳インピーダンスの相対的変化を調べるもので,インピーダンス・オージオメータにより検査を行う。インピーダンス・オージオメータの概念は1940年代よりあるが(Metz, 1946),実際の臨床応用は1970年代になって進んできた(Jerger, 1970)1)。機器の基準は1987年に確立され(ANSI),TMは中耳の状態を他覚的に調べる検査法として広く用いられている。
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