特集 EBM確立に向けての治療ガイド
小児眼科
弱視のEBMを目指して
羅 錦營
1
1静岡県立こども病院眼科
pp.40-48
発行日 2001年9月28日
Published Date 2001/9/28
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907496
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弱視の定義
弱視の定義は「一眼または両眼に斜視や屈折異常があったり,形態覚の遮断または健眼からの異常な両眼相互作用が原因で生じた視機能の低下」とすることができる1)。これらの機序は,1)適宜な中心窩また周辺網膜刺激の欠如による不使用(視覚入力系),2)両中心窩からの闘争性視覚入力における異常な両眼相互作用(皮質有線領),として考えることができる。弱視は,サルの実験的結果とヒトの病理的所見の相似性から,臨床的には異なっていてもほぼ同一の病態ではないかと推測されている(表1)1〜3)。
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