特集 眼科基本診療Update—私はこうしている
Special lecture
屈折矯正手術の現状と今後
鈴木 雅信
1
1北里大学医学部眼科学教室
pp.159-161
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907056
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はじめに
海外においては,1970年代の角膜放射状切開術(radial keratotomy:RK)に続き,1980年代のエキシマレーザー手術の開発・発展により屈折矯正手術が広く普及している。一方,本邦における屈折矯正手術は1940年代に角膜前後面切開術で始まったが,その後,多くの術後水疱性角膜症をきたすに至った。この反省から,特に眼科医の間ではRKに対して慎重な態度をとったため本邦では普及しなかった。その後のレーザー手術の発展により,2000年1月にレーザー角膜屈折矯正術(photorefractive keratectomy:PRK)が厚生省から認可を受け,本邦でも今後は屈折矯正手術の普及が見込まれる。本稿では主な屈折矯正手術(表1)の現状と今後について概説する。
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