連載 目でみるCT・MRI眼科学・3
[3]眼内疾患
中尾 雄三
1
1近畿大学眼科
pp.1270-1274
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901291
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眼内疾患の診断に解像力の向上した近年のCT-ScanやMRIは有用である。とくにMRIの眼内の画像構成要素(緩和時間,プロトン密度)の差に基づくコントラストは他の検査法にはない利点である。眼内疾患のよいMRI画像を得るには高磁場超伝導装置と眼窩表面コイルを用い,撮影中の眼球運動を抑制し,適切なウインドウ条件を選択するなどの工夫が要る。しかし実際に眼内疾患の診断にあたってはCT-ScanやMRIだけでは不十分で超音波検査や基本的な検眼鏡検査,細隙灯顕微鏡検査などの所見も加えて総合的に判断する必要がある。
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