増刊号 6年前の常識は現在の非常識!—AI時代へ向かう今日の眼科医へ
Ⅴ.結膜・角膜
Special Lecture
ドライアイ診療ガイドライン
島﨑 潤
1
1赤坂島崎眼科
pp.115-117
発行日 2024年10月30日
Published Date 2024/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215334
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ガイドライン作成の特色
2019年に発表された「ドライアイ診療ガイドライン」1)の特色は,「エビデンスに基づいたガイドライン」を作るためにMinds形式に沿った作成を行ったことにある(https://minds.jcqhc.or.jp).その特徴の1つは,診療上の重要課題(クリニカルクエスチョン:CQ)を決めて,それに対する推奨を提示する形式をとっていることであり,そのCQに対してエビデンスのある回答を得るために,徹底した文献検索(システマティックレビュー)を行った.文献検索にあたっては,エビデンス重視の立場から,原則としてrandomized clinical trial(RCT)に基づくものを取り上げることとした.推奨の作成にあたっては,自覚症状,涙液安定性,角結膜上皮障害,副作用・合併症の4項目を評価基準に定めた.また評価にあたっては,治療法が保険収載されているかなど,患者負担やわが国で承認されているかなどの面も考慮された.
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