Japanese
English
連載 Clinical Challenge・52
再発を繰り返す上眼瞼腫瘍
Recurrent upper eyelid tumors
中島 勇魚
1
,
辻 英貴
1
Isana Nakajima
1
1がん研究会有明病院眼科
pp.795-797
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215212
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症例
患者:55歳,女性
主訴:再発を繰り返す上眼瞼腫瘍
既往歴:特記事項なし
現病歴:X年に左上眼瞼結膜腫瘍に対し,A病院にて霰粒腫として結膜側より切開搔爬を施行した。その3か月後に再発にて2度目の切開搔爬を施行した。さらに初回搔爬から7か月後に,再々発に対してB病院で搔爬を施行された。初回搔爬から11か月後にC病院にて腫瘍を認め,精査加療目的にてがん研究会有明病院(以下,当院)を紹介され受診した。「左瞼の内側に塊が出てきてゴロゴロする」とのことであり,皮下に硬結を触れ(図1a),上眼瞼結膜側には黄白色のやや表面不整凹凸のある腫瘤を認めた(図1b)。前医で処方されていた点眼と軟膏は効果が乏しいとのことで,自己休薬していた。
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