増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
8 角膜
PTK
福本 光樹
1
1南青山アイクリニック東京
pp.136-138
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213764
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手術・治療の概要
治療的レーザー角膜切除術(phototherapeutic keratectomy:PTK)とは,エキシマレーザーで角膜表層の混濁を除去する手術手技である。エキシマレーザーはフッ化アルゴンから生じる193nmの紫外線レーザーで,熱を発せずにμm単位での平滑で正確な切除(蒸散)が可能である(図1)。また,照射周辺組織への影響がほとんどない。
手術適応は角膜表層の混濁や沈着物の除去で,さらに深い中層や深層の混濁や沈着物は不適応となる(表1)。角膜ジストロフィや帯状角膜変性が代表的な疾患である。再発性上皮びらんに対して,実質浅層を切除することにより角膜上皮基底膜の再生を促し,角膜上皮と実質の接着強化目的でPTKを施行する場合がある。
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