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あとがき
稲谷 大
pp.524
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213541
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この「あとがき」を執筆している2月末の段階では,新型コロナウイルス肺炎の感染者が世界中で出始めており,中国のアモイで4月に開催されるはずだったAPAOが8月まで延期になることが決定されたり,6月までに感染が収束しない場合には,東京オリンピックが延期されるという情報も入ってきました。また,メーカー共催の地方会の勉強会がキャンセルになったり,小さなイベントや10名程度の会議まで中止になるなど,私たちの身の回りにも影響が及んできています。2009年の新型インフルエンザの流行の時もそうでしたが,たかが風邪のウイルスなのに過剰反応し過ぎではないかと私には思えてなりません。私は特に行動を制限したりするつもりはなかったのですが,海外に渡航したりすると,過剰な規則や対応に巻き込まれるリスクも出てきているので,5月のARVOの参加をどうすべきかちょっと悩んでいます。
前置きが長くなりましたが,今月号は,第73回日本臨床眼科学会での前田直之先生の特別講演の総説が掲載されています。前眼部イメージング装置の登場で,高いレベルでの視機能改善が実現できる時代になったことが改めて実感できる読み応えのある大作です。また,今回から始まった「Clinical Challenge」は,専門医試験にも役立つちょっとした頭の体操になる連載です。ぜひ読んでいただければ幸いです。
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