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あとがき
稲谷 大
pp.1420
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214137
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第75回日本臨床眼科学会の開催が近づいてきました。「あとがき」の執筆時点では,現地開催とWEBを併用する形で準備が進んでいます。今年の臨眼のプログラム委員長を拝命しております私は,現地に入って学会出席を予定しております。学会長の坂本泰二先生,ご心配なく! 絶対に福岡国際会議場に参上いたします!(笑)
ところで,施設によっては禁止命令が出ているところもあるそうですが,私はこのような禁止命令には疑問を抱いています。日本国憲法の第22条には「何人も,公共の福祉に反しない限り,居住,移転及び職業選択の自由を有する」とあり,第21条には「集会,結社及び言論,出版その他一切の表現の自由は,これを保障する」とありますから,学会に行ったり,みんなで集まって議論したりすることを禁じることはできないはずです。「公共の福祉に反しない限り」とあるので,感染拡大防止は適用されるという意見もありますが,憲法解釈が必要なので,大学や病院レベルで判断することは無理です。裁判所で判断してもらうか,国会で憲法を改正していただかなくてはなりません。職員だからその施設の規則に従う必要はあるという意見もあります。でも有給休暇や土日に自費で学会現地参加する場合はどうなのでしょう? そこまで禁止するのは,人権侵害のように私には思えてなりません。
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