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連載 熱血討論!緑内障道場—診断・治療の一手ご指南・第24回
術後の浅前房と高眼圧
Shallow anterior chamber and high intraocular pressure after trabeculectomy
木内 良明
1
,
植木 麻理
2
,
谷戸 正樹
3
Yoshiaki Kiuchi
1
,
Mari Ueki
2
,
Masaki Tanito
3
1広島大学大学院医歯薬保健学研究科統合健康科学部門視覚病態学(眼科学)
2大阪医科大学眼科学教室
3松江赤十字病院眼科
pp.57-64
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212560
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今月の症例
【患者】75歳,男性,両眼の開放隅角緑内障
【現病歴】2017年1月の視力は右眼(0.8),左眼(0.7)であった。点眼治療下で眼圧は右眼24〜27mmHg,左眼17〜22mmHgと変動し,視野障害が進行するために同月に左眼,翌月に右眼の線維柱帯切除術が行われた。左眼は強膜弁の縫合糸をすべて切糸して眼圧12mmHgで退院した。術後3週目に再診したところ,硝子体出血を指摘された。右眼はレーザー切糸を5本中2本行った。術後3日目の眼圧が22mmHgにもかかわらず,前房が浅くなり脈絡膜剝離が出現した。その後,右眼は低眼圧になり,経結膜的に強膜弁の縫合が追加された。左眼の硝子体出血と右眼の脈絡膜剝離が持続するため,2017年3月に広島大学病院眼科へ紹介され受診した。
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