特集 第70回日本臨床眼科学会講演集[3]
Special Interest Group Meeting(SIG)報告
眼光学アップデート
野田 徹
1,2
,
根岸 一乃
3
1国立病院機構東京医療センター眼科
2東京医療保健大学大学院看護学研究科
3慶應義塾大学医学部眼科学教室
pp.795-797
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212278
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本SIGは,眼光学領域の研究成果発表の場を増やし,本領域の最新の知識を眼科臨床医に啓蒙することを目的とし,日本眼光学学会のメンバーが中心となって企画するものである。
眼球光学系を正確に評価し,それに基づいて治療戦略を立てることは,眼科医療の基本である。眼疾患の治療によって良好な視機能を獲得するためには,眼表面から視覚中枢に至るまでの機能の正確な評価が必要である。近年,波面センサーや光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)などの眼光学機器が臨床応用されてから,新しい診断法や疾患概念・治療へのアプローチが生まれた。これら眼光学領域の正しい知識をアップデートすることは,少子・高齢社会におけるquality of visionの追求という社会的な背景と相まって,眼科医の重要課題といえる。
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