印象記 第69回日本眼科学会総会(1)
総括,他
桐沢 長徳
1
,
奥田 観士
2
,
塚原 勇
3
1東北大学
2岡山大学
3京都大学
pp.957-963
発行日 1965年7月15日
Published Date 1965/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211107
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第69回日本眼科学会総会は4月19-21日の3日間,熊本市で開催された。総会の講演内容についてはそれぞれ分担諸氏の報告があるので,筆者はそれ以外の総会風景について述べることとする。
総会に先だち,前日の18日に熊本城に近いホテル・キャスルで理事会,評議員会が行なわれた。まず,明後年の特別講演と宿題報告の選考事情について述べれば、特別講演は,定年に最も近い教授がその選に当るのが例ではあるが,2年後の定年に予定されている高安教授(鹿大)が満場一致で決定した。次いで宿題報告は予め評議員の文書投票による上位3者,即ち(1)網膜色素変性の病因と治療,(2)近視の予防と治療,(3)頭部外傷と眼機能障害の3題について投票が行なわれ,その結果,頭部外傷と決つた。続いてこのテーマに関する担当者の推薦が行なわれ,眼科から2名,脳外科から1名を選考することになり,前者は井街譲教授(神大),深道義尚講師(東大)に,後者は佐野圭司教授(東大脳外科)に決した。この外に,今年から会長指名による宿題報告を更に一つ追加し得ることとなり,これが丁度,明後年の名古屋の医学総会の年に当るので,その時の分科会長小島克教授(名大)と副会頭の萩野学長(名市大)に一任することになつた。
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