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糖尿病性網膜症
福田 雅俊
1
1琉球大
pp.1207-1210
発行日 1989年7月15日
Published Date 1989/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210909
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1.糖尿病のコントラスト感度(MTF)
川本昌代・新美勝彦(保健衛生大)
糖尿病者115眼(網膜症群85眼,非網膜症群30眼,平均年齢55.4歳)と正常者10眼(平均年齢54.5歳)のコントラスト感度を高田MTFを使用して測定した。1)非網膜症群は高周波域,網膜症群(大半が単純型)では全周域でMTFの有意な低下あり。2)下網膜症群と非網膜症群との間には1.5・4.0cycle/degで有意差,20cycle/degでは両者共に低下あり。3) HbA110%以上群では非網膜症で1.5・4.0 cycle/degに,網膜症群では全域に有意差あり.4)血糖値,罹病年との関連なし。5)非網膜症の薬物療法群に1.5・4.0 cycle/degで有意の感度低下あり。従って糖尿病者のMTF低下は網膜病変の合併に加えて,コントロール,管理方法などの全身状態も影響を与えていると結論した。
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