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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京
学術展示
血中C-ペプチド値および治療法別に見た糖尿病性網膜症の進展
Progression of diabetic retinopathy as correlated with serum C-peptide levels and modality of treatment
橋場 のり子
1
,
山本 禎子
1
,
山下 英俊
2
,
堀 貞夫
3
,
関根 信夫
4
Noriko Hashiba
1
,
Teiko Yamamoto
1
,
Hidetoshi Yamashita
2
,
Sadao Hori
3
,
Nobuo Sekine
4
1東大分院眼科
2東京大学医学部眼科
3東京女子医大糖尿病センター眼科
4東京大学第4内科
pp.962-963
発行日 1989年6月15日
Published Date 1989/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210838
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- Abstract 文献概要
緒言 糖尿病の治療初期において,血糖がコントロールされても網膜症が悪化する症例をみることは臨床上,我々がしばしば経験することである1-3)。糖尿病性網膜症は,高血糖に起因したさまざまな代謝障害のために生じた合併症であることは異論のないところではあるが,血糖コントロールと網膜症の関係については必ずしも明確でない。すなわち急激なコントロールは時として網膜症を悪化させることがあるという考えがあり,mild controlが検討されている。悪化は増殖性,前増殖性病変の場合のみならず,単純性網膜症の際にみられている。血糖コントロールに伴い,網膜症の悪化がみられた例で治療法の違いが関与している可能性を考え,インスリン投与群,非投与群に大別し,さらに内因性インスリン分泌能の指標である空腹時血中C—ペプチド値(CPR)4)が高い群(≧1.0)と低い群(<1.0)とに分け,それぞれにおいて治療法別に網膜症の出現進展状況を調べ,CPR値と治療法がどのように網膜症に関与するかを検討した。
対象および方法 対象は内科的管理開始後早期より当科糖尿病外来受診し3ヵ月以上経過を観察し得た45例90眼である。
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