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眼窩
井上 洋一
1
1オリンピアクリニック
pp.466-469
発行日 1989年3月15日
Published Date 1989/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210702
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「眼窩」のGDは今回が最初の会であった。基礎講座の一番目として防衛医大眼科,沖坂重邦教授の「パターン分類による眼窩腫瘍の組織病理診断へのアプローチ」の講演が,中村泰久先生の司会のもとに行われた。
眼窩腫瘍は,眼窩原発性腫瘍,眼球および隣接組織からの続発性腫瘍,転移性腫瘍など種々なものがある。良性原発性腫瘍には,皮様嚢胞,奇形腫,血管腫,線維腫,脂肪腫,骨腫,神経鞘腫などがあり,悪性原発性腫瘍には,横紋筋肉腫,リンパ腫,髄膜腫,骨肉腫などがある。続発性腫瘍として,網膜芽細胞腫,悪性黒色腫など眼球より発生するもの,涙腺腫瘍の波及したもの,鼻腔・副鼻腔より発生する癌・肉腫,頭蓋腔より発生する髄膜腫,神経芽細胞腫,骨腫などがある。転移性腫瘍には,交感神経芽細胞腫,肺癌・乳癌の転移,多発性骨髄腫,緑色腫などがある。
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