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糖尿病性網膜症
岡野 正
1
1群大
pp.124
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209610
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Mosier MA et al : Anterior retinal cryotherapy in diabetic vitreous hemorrhage.Am J Ophthal-mol 100 : 440-444, 1985 増殖型糖尿病性網膜症に高度な硝子体出血が発生すると,その吸収を待つべきか硝子体手術に踏切るべきかの選択に迫られる.出血吸収を待つ間に眼底病変が重篤化することがある一方,硝子体手術にはリスクがともなう.著者らは,網膜冷凍凝固を選択し検討した.
アルゴンレーザー光凝固をしてあったが硝子体出血があった23人24眼に,周辺部網膜冷凍凝固を行った.4直筋付着部より後方に,ほぼ赤道部部位まで全周に,2〜3列の経強膜的冷凍凝固を置いた.平均9.5カ月観察で,24眼中23眼に硝子体出血の吸収をみた.矯正視力は15眼で向上,4眼で低下した.低下例中3眼は,黄斑部浮腫と牽引性網膜剥離例およびmacular holeであった.
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