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特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その5)
学術展示
諏訪地方工場勤労者の緑内障調査
A glaucoma survey in normal adult population in Suwa district
福永 博一
1
,
松生 俊和
2
,
高瀬 正彌
3
Hirokazu Fukunaga
1
,
Toshikazu Matsuo
2
,
Masahiro Takase
3
1信州大学眼科学教室
2諏訪赤十字病院眼科
3東京大学眼科学教室
pp.766-767
発行日 1985年6月15日
Published Date 1985/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209463
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- Abstract 文献概要
緒言 緑内障の集団検診を行うにあたっての予備試験として,地方工場労働者(10歳代〜60歳代の健常者)の眼圧分布と乳頭C/D比分布調査を行った.本研究の目的は緑内障のスクリーニング方法を確立することにあるが,今回眼圧の分布および血圧など身体的因子との相関を検討し,興味ある結果を得たので報告する.
方法 ①対象は諏訪市内工場労働者,18歳から67歳までの健常と思われる876人(男性569人,女性307人)1752眼.②検査方法は家族歴および既往歴調査後,視力測定を行い,ついで検査技師によりA.O.non contact tono-meter (NCT)で眼圧を右眼に続いて左眼の順で測定した.測定値は3回測定し,その平均値を採用した.測定時刻は午前10時30分より午後2時30分までに行った.さらに細隙灯顕微鏡による前眼部および中間透光体検査を行い,その後直像鏡による垂直C/D比測定を行った.身長,体重測定から肥満度を算出し,また血圧測定も行った.③解析方法は対象全体を10歳きざみ各年齢層,男女性別に分類し,眼圧分布を検討した.また眼圧分布と年齢による層別,肥満度による層別,血圧(収縮期,拡張期)による層別との相関関係を検定した.
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