Japanese
English
総説
人工眼内レンズ
Intraocular Implant
深道 義尚
1
Yoshinao Fukado
1
1関東労災病院眼科
1Department of Ophthalmology, Kanto Rosai Hospital
pp.163-167
発行日 1977年2月15日
Published Date 1977/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207379
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緒 言
人工的な眼内レンズ,いわゆる人工水晶体移植の歴史は,1949年11月にRidleyが,彼の考案した後房レンズ挿入手術に始まることは余りにも有名である。しかし,この後房レンズは余りにもリスクが大きく,一般化するに至らずに消え去つたようである。
その後,この眼内レンズの問題は,レンズそのものを後房から前房に留置することで世の注目を集めたこともあつたが,眼球内における固定法や,眼内組織,特に角膜に対する障害の強いことで,ほとんど忘れ去られることが多かつたようである。初期の頃の前房レンズで,今日も使用されているのは,Choiceのレンズのみである。
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