Japanese
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教育講演
形成眼科の考え方—日本人眼瞼の解剖と形成眼科
Palpebra, Anatomy and Consideration towards Plastic Operation
久冨 潮
1
Cho Hisatomi
1
1東京慈恵会医科大学
1Department of Ophthalmology, The Jikei University, School of Medicine
pp.481-489
発行日 1976年4月15日
Published Date 1976/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205451
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緒言
眼瞼の解剖は,古来多くの学者が研究し尽してしまつて,今さら余す所はないように見えるけれども,探してみれば未だはつきりしていない部分も多いものである。現在の日本の解剖の本や眼科の教科書を見ると眼瞼のことは余り詳しく書いてない。多少くわしく書いたものでも,その根拠が不明だし,外国の本をそのまま借りて来て日本人に当てはめてしまつたのではないかと思われるものが多い。そこで,本にあるからといつてそのまま信用するわけには行かないことになる。
ということは昭和9年広瀬金之助5)が,邦人眼瞼の形態学的知見補遺の緒言に述べているが,40年を経た今日でもそれは余り変つていないので,その意見には全く同感である。
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