特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その1)
学会講演集
緑内障に関する研究グループ・ディスカッション
須田 経宇
,
飯沼 巌
,
池間 昌男
,
石田 修
,
井出 俊一
,
上野 一也
,
内海 栄
,
大川 勉
,
大坪 正美
,
大村 博
,
萩野 紀重
,
小口 武久
,
小山田 和夫
,
方波見 篤
,
金子 寛
,
岸田 明宣
,
岸本 正雄
,
木原 一幸
,
桑原 迪
,
河本 正一
,
湖崎 弘
,
阪本 善晴
,
沢田 惇
,
鹿野 信一
,
清水 弘一
,
清水 新一
,
庄司 義治
,
関 利幸
,
高久 功
,
高橋 祥子
,
田辺 幸行
,
太根 節直
,
徳永 次彦
,
豊田 正達
,
中谷 一
,
中村 文平
,
円羽 康治
,
野中 栄次
,
浜田 幸子
,
福地 裕子
,
福永 喜代治
,
馬嶋 昭生
,
松尾 英彦
,
森 茂
,
山之内 卯一
,
山本 修
pp.177-183
発行日 1964年2月15日
Published Date 1964/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202886
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Ⅰ.緑内障の診断基準
A.岸本正雄(長崎大)
眼圧の病的上昇,乳頭の緑内障性陥凹,視野の緑内障性狭窄の3主徴候が完備していれば,診断を下すのに問題はないが,早期診断を目的として,緑内障と診断を下し得る最低基準は如何という問題となるとそう容易なことではない。
先ず単性緑内障について考察すると,発見の第1の鍵は眼圧検査であるということに大体意見は一致している。個人の眼について正常と病的との眼圧値の限界を決定する方法があれば,判定は明瞭となるが,未だかかる方法がないため統計上得られた正常値の範囲を基準にせねばならぬから,限界は明瞭な一線を引くことが出来なくなる。畢竟何回も繰返し測定した値が20台というようなとき,精密検査を行うという順序を踏むことになる。
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