特集 第16回日本臨床眼科学会号(1)
印象記
第16回日本臨床眼科学会印象記
小山田 和夫
1
1大阪医科大学
pp.195-198
発行日 1963年2月15日
Published Date 1963/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202656
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今年で16回を重ねた臨床眼科学会は,11月11日の午前9時から大阪市北区の大阪大学講堂で開催された。この学会は,周知のように眼科の臨床分野に重点を絞つた学会として,創立をみてから,日眼総会とは違つて眼科医なら誰でも参加したり出題もできるという,極めて開放約で肩のこらない学会として,全国的なスケールで眼科医の関心をあつめて年々盛大になってきている。
従来は東京で開催される慣習が無条件に続けられて,格別不合理が感じられていたわけではなかつたが,今回は趣向を変えて,地方での開催の第1歩として,大阪で開催されたことが,特異であるといえよう。また昨年は新しい試みとして,学会前はそれぞれ研究グループディスカッションという企画が催されて,大きな成果をあげ今年もそのまま受けつがれたばかりか,さらにコンタクトレンズ部門も加えられるといつたように,寔に充実した内容の学会に育ちつつあることが窺われて,この学会もいよいよ青年期に入つた感が深い。
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