印象記 第66回日本眼科学会総会印象記
1.札幌の学会のムード
桐沢 長徳
1
1東北大学
pp.901-902
発行日 1962年8月15日
Published Date 1962/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202561
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今年の日本眼科学会総会は7月6,7,8の3日間,北大藤山教授司会の下に,札幌市の市民会館で行われたが,北大及び札幌医大の両教室及び道内眼科医会の方々が,数年前から用意されたというだけあつて,実に立派な総会であつた。
前日の7月5日に,北大構内の新装成つたクラーク会館で,理事会及び評議員会が行われたが,今年は特に議題というほどのものもなく,明後年の開催地は東京(司会,日大国友教授),特別講演者は島山教授(昭和医大)宿題報告は「弱視の研究」のシンポジウム,担当者は原田政美(東大分院),植村恭夫(慶大),足立興一(京都府大)の3氏に決つた。その他,庶務,会計,渉外,編集の諸報告と,藤山教授から今年の総会の経過報告,阪大水川教授から明年の大阪の医学会総会の内容について説明があり,筆者は眼科学会内に社会保険部委員会(仮称)をおくことを提案し,一同の賛成を得て人選は理事長に一任することと決した。又,眼科検査技術士養成案の提案(中島教授)や今年末インドで行われる国際眼科学会出席者数,その他の質問もあつたが,とくに波乱もなく,最後に植村,馬詰両理事の辞任の申出に対し,これは明年3月の改選期まではそのままにということが承認された。
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