臨床実験
閃輝暗点症の脳波に就いて
矢ヶ崎 薫
1
1佐伯病院
pp.883-886
発行日 1955年6月15日
Published Date 1955/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202246
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閃輝暗点症の本態については今日なお推測の域を出ていない。今,暗点及び半盲の出現を偏頭痛発作に対するAuraを考えるならば,真性癲癇におけるAuraに類似を求める事が出来る。又真性癲癇の原因の一説として脳における血管の攣縮によるものであるとの説があげられている。この点からも偏頭痛と真性癲癇との間には類似した点がある様に思われる。
脳波(以下E.E.G.)は脳腫瘍或いは癲癇の診断には不可欠のものとされているが,私の渉猟した所では本邦に於て今日までに閃輝暗点症の患者についてE.E.G.測定を行った報告は見られないようである。
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