連載 眼科圖譜・1
1.單眼症/2.上眼瞼の睫毛内反
中村 康
1
1日本医科大学眼科教室
pp.653-654
発行日 1954年6月15日
Published Date 1954/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201895
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病理解剖に来たものである。母親は3同目の妊娠で妊娠経過も順調である。分娩に異常はなかつた。生れて初めて異様な新産児であるため母親には死産と教えて見せなかつた。其処で家族歴を調べたが血縁に畸型児を生んだものがない。生れた直後には生命を保つていたようであるが,分娩臍帯切断後直ちに死亡した。
外見は図のように顔の中央に単眼をもち,角膜を被つた瞳孔らしいものが二コある。鼻孔がなく,眼の上方に突起がある。多くの報告を見ると鼻と言うことになつている。眼窩は一つで視束も一本に見える。組織的検査がしてないので眼球の構造に就ては不明である。
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