臨床實驗
大槽内に注入せし「サルヷルサン」の視束内分布に就て
遊佐 滿
1
1東北大學眼科
pp.593-595
発行日 1953年10月15日
Published Date 1953/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201608
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體内に注入されたサルヷルサンの組織内分布は,1928年Jancsóが,硝酸銀グリセリンアムモニア試藥を用いて系統的に研究しており,Jancsóが検索を行わなかつた眼球組織に就ては,昭和4年林教授が實驗を行い,その成績を發表していられるが,サルヷルサンの投與方法は經靜脈的で,從つて,眼組織に出現する量も輕微である故,直接局所に投與した場合,視束内に於ては果して如何なる分布をとるかと云う問題を,脊髄癆性視束萎縮にサルヷルサンを使用する事の可否の問題と關連せしめ研究した。
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