銀海餘滴
リケツチア性疾患
pp.451
発行日 1953年8月15日
Published Date 1953/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201575
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リケツチア性疾患のなかで現在の日本に重要なのは發疹チフスと發疹熱とつつが虫病の3つである。このほかにQ熱というのも外國から輸入される危險があるので注意されているが,まだ日本では患者は出ていない。
もともとこの病氣を起すリケツチアはシラミが人を刺して感染するのではなく,シラミの糞の中にたくさんに現れ,人がかゆいといつて皮膚を引かいたときにそこから感染することが多いし,おそらくシラミの糞がホコリになつて吸入されても感染するのでいずれにせよ患者の衣服の消毒も大事である。
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